老化のカギを握るメラトニン

さらに、メラトニンの抗酸化力の発見は、老化に関する新しい考え方を誘発した。研究者は以前から、いま紹介したような病気が老化のプロセスと結びついていることを認識していたが、その理由は明らかではなかった。しかし、現在では多くの研究者が、細胞損傷を抑制するメラトニンの働きについての理解を深めており、それに基づいた新しい見解をもつようになった。

彼らは、「老化にともなう健康問題のほとんどは、メラトニン分泌量の減少によって引き起こされたもの」と考えている。松果体が分泌するメラトニンの量は、人間が年を重ねるごとに減少する。ということは、人間の肉体は、年をとるごとに酸化に対する抵抗力を減退させていることになる。

したがって、メラトニンは、人間の「老化時計」をコントロールしているらしいと考えられた。そうだとしたら、私たちは、メラトニンの利用の仕方によって老化の進行を遅らせることができることになる。

これは、もはや空想の域を大きく脱した思考である。すでに動物実験によって、血液中のメラトニン・レベルと老化現象との間の密接な関係が証明されている。それらの実験は、動物のメラトニン分泌量を操作することで老化プロセスに影響を与え、彼らの寿命を延ばすことが可能になったことを明らかにしている。

実験に携わった研究者は、松果体の移植で実験動物の寿命を二五パーセントも延ばすことに成功した。それは、人間に換算した場合、百歳あるいはそれ以上に匹敵する年齡である。それがあなただとしたら、百歳の誕生日まで、素晴らしい健康と活力が維持できることになる。

以後の文で、それらを含めた実験結果と、メラトニンが人間の成長と老化防止に果たしている役割について最新の研究結果を紹介しよう。それによって、メラトニンの広範囲にわたる効果と能力を知ることになるだろう。それは、次のとおりである。

・天然の安全な睡眠薬

・月経前症状を緩和する。

・免疫系統を刺激し、感染症にかかる確率を減少させる。

・卒中、動脈硬化症、記憶喪失症、その他の老化に関連したさまざまな病気の予防と治療効果

・抗ガン作用

・アルッハイマー性痴呆症、自閉症、その他の精神的障害の予防と治療に効果がある。

さらに、あなたがこれらの効果と能力を現実の人生の中で利用できるよう、実践可能な経済的な方法を紹介するつもりである。そこで、まず最初に、メラトニンに関するこれまでの研究が導き出した「老化に関する革命的な考え方」に目を向ける必要がある。

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